コラム

無料相談会で困ってしまう相談は?

無料相談会に参加していると、10件に1件くらい(個人の感覚です)の確率で、「本を読みながら自分で遺言書を作ってみたので添削してください」という相談者が来られます。

「それ有料でしょ。」というツッコミは置いておき、何が問題って、いきなり来られて相談者の親族関係も、資産の状況も全くわからないわけです。そんな状況で「てにおは」だけ直して意味があるのでしょうか?

相続は十人十色。それぞれの状況に応じた遺言の作成を!

・相続関係はしっかり確認されていますか?再婚前のお子様などのことも考えられていますか?
・資産に漏れはありませんか?漏れがあると結局死後に遺産分割協議が必要になって遺言のメリットがありません。
・保険や証券も整理されていますか?
・借金はありませんか?連帯保証人になっていたりしませんか?
・税金のことは考えておられますか?例えば配偶者を相続人にした場合、配偶者が亡くなった際の相続まで考えていますか?
・遺言書はどこに保管されますか?
・自分より先に相続人が亡くなることを想定していますか?

このように、遺言の作成は個人の状況に応じて必要な記載事項が変わります。単に本をなぞって書式を整えても(もちろん書式も大事ですが)肝心の必要事項が漏れてるとかえって「残念な」遺言になってしまいます。

まずは状況を整理してから相談することをおすすめします。

相続に不安があれば、まずは無料相談会でいいのですが、先に相続関係や資産の内容などを整理してからお越しになることをおすすめします。相談会の専門家がその状況から考えられる問題点などを指摘してくれるはずです。そのうえで必要な専門家に相談するのが良いでしょう。

相続の手続きは様々で、関わる専門家もたくさんいます。そうした中で誰を選ぶかは私のサイト(→https://gyosei-mol-yamanashi.com/inheritance/)にも記載がありますので参考にしてください。